当社はこれまで約半世紀に渡って、河川や道路、橋梁や下水道、公園などの様々なインフラの調査や計画、設計に携わってきました。この10年間だけでも、のべ1,500件、ほぼ全国のインフラ整備の設計などを手掛けてきています。これからも、たゆまず技術研鑽に励み、より質の高いインフラを計画、設計していくことにより、快適で安心して暮らしていける社会づくりや、豊かな自然環境の保全に貢献していくことが当社の使命です。
当社が最も多く手掛け、そして最も得意としているのが、川づくりや渓流保全です。護岸や堤防、水門などの洪水対策の施設(治水)や取水堰などの水を利用するための施設(利水)、河川沿いのテラスや公園などの水と親しむための施設(親水)、良好な生態系を保全するための施設(環境)などを提案、計画・設計をしてきました。当社では最上流の自然豊かな渓流区間から、都市域が広がる下流域、河口域までに至る河川流程全体での計画・設計業務等を手がけてきました。
当社がこれまで最も多く手掛けてきた分野であり、護岸整備や河床整備を中心に、様々な設計業務を手掛けています。
豪雨時には牙をむくことがあるのが河川です。当社は護岸整備・改修等を多く手掛けてきました。また、耐震設計の経験も豊富です。
河川は豊かな自然空間であり、多様な生き物の「ゆりかご」でもあります。生物・生態系と共生できる川づくりに取り組んでいます。
川が住民の憩いの空間である例は良く見られます。特にコンクリート被覆地が多い都市域にあっては、潤いのある空間形成が大切と考えます。
インフラ施設の設計に付随した各種調査業務や資料整理のほか、地域と行政の合意形成の支援業務、許認可申請業務等が該当します。
梅雨や秋雨、台風通過時の集中豪雨による洪水や土砂災害、台風時の高潮、そして地震と津波など、自然災害による被害は後を立ちません。特に近年では、降雨災害の激甚化や、大規模地震の発生リスクの高まり等が懸念されています。
こうした自然災害からの人命財産の防御、ライフラインや物流の寸断防止は重要です。当社は、これらの関連分野でも多くの業務経験を積んできました。
当社は、豪雨による増水にも堪える護岸や河床整備、増水でエネルギーを増した水流に対する洗掘防止対策等の設計を多く手掛けてきました。
渓流や河川上流域からの土砂や流木の流出防止、山腹斜面での土石流や斜面崩壊から集落などを護るための対策全般を行います。
海岸や港湾では台風時の高潮や大地震時の津波対策が重要となります。当社では、護岸や防波堤等の新設・改修の設計等を手掛けてきました。
山間地等では、強雨等で法面が崩壊すると集落の孤立化や生活物資供給の寸断を招きます。当社では、道路の災害対策も手がけてきました。
当社では、老朽化が進んでいる箇所や大地震時の崩落等の危険に晒されている箇所の改修や再構築、耐震対策の設計等を多く手掛けてきました。
例えば自然が豊かな田園地域や里地を流れる河川では、景観に違和感を与えないように施設をデザインします。
一方、都市河川のように、周辺も含め人工構造物が目立つ河川では、ビオトープ創出や、人々が集えるテラス等を設計することで、潤いのある景観を目指します。景観が優れていることもインフラに求められる条件と考えています。
子供からお年寄りまで、全ての人にやさしく使いやすいインフラ。また、人間の都合一辺倒ではなく、植物がきれいに花を咲かせ、動物もいきいきと暮らせるなど、生き物への配慮。これまでのインフラ整備で重視されてきた安全性、耐久性、利便性などに加え、人も生き物も、多様な主体が共生できるインフラづくりを模索しています。
レッドデータブック記載種等の稀少な種も含め、河川は多種多様な生きものの重要な生息空間にもなっています。こうした生きものと共生できる川づくりに取り組んでいます。
近年、道路整備では、自転車や歩行者、さらにはバリアフリーへの対応が求められています。当社では、こうした分野にも取り組んでいます。
環境アセスメント関連業務や、環境・生態系に配慮した、生きものと共生できる各種インフラづくりに取り組んでいます。
インフラ施設の設計に付随した各種調査業務や資料整理のほか、地域と行政の合意形成の支援業務、許認可申請業務等が該当します。